食事制限ダイエットによって起こる腹痛について

せっかく気合いを入れてダイエットを始めたのに体調不良になり、やむをえず中止してしまったことはありませんか？最近話題になっている糖質制限ダイエットでは腹痛を起こす人が多いようです。糖質制限により腸内環境が変化している証拠だから、とそのまま続けて良いのでしょうか？痩せたい、健康になりたい、と始めたダイエットが後でとんでもない病気を引き起こしてしまったりしたら大変です。

腹痛の原因

海外旅行中で急に食べ物が変わると突然の腹痛に苦しむことがあります。お腹が珍しい食事の消化に慣れていないからです。もちろん食あたりや心因性なものも考えられるので、痛みが落ち着くまでゆっくり休む必要があります。

ダイエットも同じで、極端に食事制限をしたり、今まで食べたことのないメニューに変えたりすると、腹痛が起きる原因になります。腸内環境を良くすることは大事ですが、ここで特に気をつけたいのは便秘症の人。便秘気味の人が極端に食事量を減らしてしまうとさらに便秘になり、腹痛になる可能性が高くなります。夕食に食物繊維が多いものや発酵食品を加え、翌朝の排泄が楽になるよう工夫していきます。

自分の体質を知ることから

食事制限を始める前に、どうして今の体型になってしまったのかを見直す必要があります。なんとなく重くなってきて身体が鈍ってきたな～と感じたら、まずは食事日記をつけると良いでしょう。とりあえず３，４日くらい記入するだけで「こんなにちょこちょこ食べていたのか」など自分で気付くことができるので、５日くらい経つと自然に改善されています。

また適量と比較できるため、不調の原因が具体的にわかってきます。例えば何が多すぎて、逆に何が不足気味なのか、自分の好きなメニューばかり食べていないか、などがチェックできるでしょう。

次に食事量を今の８割にしていきます。腹八分目とはよく言われますが、この八分目ってなかなか曲者だと思いませんか？食事をしていて、「あ、そろそろ八分目だからこの辺でストップ。」なんて、なかなかできません。八分目は「次の食事の前に空腹感が自然とやってくる量」なんだそうです。

ここでも気をつけたいのは便秘症の人。便秘気味の人がそのまま食事量を減らしてしまうとさらに便秘になる可能性が高いため、夕食に食物繊維が多いものや発酵食品を加え、翌朝の排泄が楽になるよう工夫します。最近は遺伝子検査なども気軽にできるようになったので、そういうところから自分の体質を知るのもいいと思います。

具体的なMyプログラムを作る

仕事が終わるのが遅く、それから帰宅して夕食となると夜９時を過ぎてしまうような生活を送っている人が「なるべく夕食は２０時までに」などと推奨されても無理なことです。朝は食欲がない人に「ご飯と焼き魚を食べろ」と言っても苦痛なだけです。忙しい方でもまずできることは、

・食べる順序を意識する（野菜、スープ、おかず、主食）
・ゆっくり食べる。（２０回以上噛む、などを意識してみる）
・良質な野菜や脂に変える。

などです。普段から料理するのが好きな方は、ちょっと突っ込んで栄養バランスなど考えながら、自分に合ったメニューを作るのも結構楽しいと思います。

普段仕事をされつつダイエットに取り組む場合は、やはり「腹痛対策」は考慮しておくと良いでしょう。移動中や会議中に腹痛がきたら仕事になりません。なるべく生活リズムを崩さず、できるところから食事制限をしていくのがいいですね。

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